線維筋痛症の痛みの評価について
線維筋痛症の重症患者の痛みが末期癌患者レベルであると表現される事について、しばしば疑問の声が上がる。
実際末期癌になったことも無いのに比べられるのか、という言い分だ。
痛みは主観的なものであるが、客観的に計測する方法が研究されている。写真のペインビジョンという機械は過去の患者の痛みの大きさと閾値を計測して数値化することができる(左表)。
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1689200484
また、実際に癌性疼痛に使う鎮痛剤を使用しなければ痛みを抑えられない患者は数多い(ただし自費治療)
。
どんな病気でも軽症から重症まで症状は様々で、線維筋痛症もその例を漏れない。早期発見で寛解する例もあるが極めて稀である。
また癌性疼痛並みの痛みがあっても自由診療を行う病院は限られており、鎮痛されず重症化寝たきりになる場合が多い。